万引きや置き引きなどの、いわゆる窃盗犯と呼ばれる人間は、
他人のものを盗むことに対して、ほとんど抵抗がない、
罪の意識も感じていない人種だと思われる。
強盗や空き巣といったレベルの犯罪になると、かなり大掛かりな
ものにもなるし、一般的な人間であれば、まず犯さないとは
思うのであるが、万引きや置き引き、あとは自転車、傘を失敬する
あたりになると、特に抵抗なくやってしまったりする人がいるのだ。
同じ犯罪でありながら、どうしてここまで差が出るのだろうか。
一つには、金額の多寡があると思う。
どれも、そこまで高額のものを盗むことにはならない。
高級店の宝石なんかだと、万引きと言えども、数十万円から
数百万円のものになるかもしれないし、たまたま大金持ちのバッグを
置き引きしたりしたら、それ以上の金額を手にすることになるかも
しれないのだが、基本的には一万円にも満たないようなものが
ほとんどであろう。
それだけに、盗む側もさして緊張しない、というのがあるような
気がする。
次に考えられるのが、その手軽さだ。
強盗にしろ空き巣にしろ、本格的な窃盗には、それなりの準備や
心構え、そして行動力が必要になってくるのだが、
万引き、置き引きあたりになると、つい出来心でできてしまうのだ。